ソフトテニスをやっていて面白いのは、試合で自分が思うように事が運び勝利することです。
そのために日々練習に励み、来たる試合に備え準備していることと思います。
しかし、いざ試合をして見れな思うような結果が伴わず落胆してしまう事も少なくないなずです。
ここでは、そんなあなたのために今までとは違った視点に気付いてもらい、明日の勝利へのヒントになればとメモをしています。
【記事を読んで欲しい方】
- ソフトテニスをはじめたので、早くうまくなりたい
- 他の人より上手くなるのが遅い
- なかなか試合で勝てない
- どうやって練習すればいいのかわからない
- 学校やクラブコーチになったが生徒の結果が出ない
ソフトテニス【乱打のコツ】試合に活かす練習とは
日頃の練習で乱打は定番のメニューですが、試合に活かすために意識することがあります。
そのコツを知らずにただ乱打をしていたのでは、上達も遅くなり試合で良い結果を得るのは難しいです。
乱打とは何か?
そもそも一般的に言われている乱打とは何か?
それは、相手がどこに打ってくるのかわかっているラリーのことです。
では、試合と違って相手がどこに打ってくるのかわかっているにも関わらず、うまく返球できない人は何がいけないのでしょうか?
ソフトテニスで試合に勝つようになるためには、安定した乱打ができるようになることは必要最低条件です。
まず、乱打ができるようになるためのコツを紹介してみます。
【この記事を読んで欲しい方】
- 実は乱打が得意なのに試合でミスが多い
- 思ったところに打てないので長く続かない
- アウトよりネットミスが多い
【乱打のコツ】本当の目的とは
まず乱打をする目的を結論から言うと、
乱打は試合の中でどのようなボールが来ても自分の意図するところに打てるようにするための練習の一つです。
ではあなたが乱打をしている時は何を意識していますか?
- 出来るだけ強いシュートボールを打つことですか?
- 相手を打ち負かすことですか?
- カッコいいフォームですか?
いろいろあると思いますが、実は今あなたが乱打中に意識していることは、
すでに試合の中でどのようなボールが来ても自分の意図するところに打てるようになっている人が意識していることと同じです。
つまり無意識に上級者になりきってしまっているのです。
いつもまわりに上手い人がいれば憧れるのもわかりますし、Youtubeなどの動画で解説されているものも多数ありますので、参考にするのは大いに結構だと思います。
しかし、もう一度思い出してほしいです。
乱打の目的は試合の中でどのようなボールが来ても自分の意図するところに打てるようにするための練習であって、
決して乱打が打てるようになるための練習ではないのです。
あなたの目的は何ですか?
カッコいい乱打が出来るようになることですか?
試合に勝つことですか?
ソフトテニスの試合に勝つってどういうこと?
初心忘るべからず。
始めたころは相手のコートに頑張って返すことだけを考えていませんでしたか?
でもこれが本質です。
試合に勝つというのは相手よりたくさん相手のコートに返せばいいのです。
そのためにどうするかを考えた結果が球種や戦術になっているわけです。
相手の返しにくい球を打ち、自分達が返しやすい球を打たせる。
練習はそれを出来るようにするための準備です。
乱打を使った練習メニュー、勝つためのコツとは
まず乱打は試合と違って打つ場所がほぼ固定されていることを認識してください。
わかっているようでわかっていない、実際試合では常に動かされている中で返球しているので、普通の乱打で身に付けることが出来るストローク技術は、試合で必要とされるストローク技術の半分しかないです。
しかしこれから紹介する乱打の方法を試していただくと、試合でのミスが減り思うように戦術が決まるようになります。
特に雁行陣で前衛の得点率があがるようになります。
2分間コース制限乱打
2分間続けて、1対2で乱打します。
①は右か左のベースラインに立ち、②、③はクロスとストレートのベースラインに分かれて立ちます。
②はクロスのみ③はストレートのみ打ちます。
①は来た球を必ずコース変更してそれぞれの相手へ返します。
球種はロブでもシュートでもなんでもいいですが、入れる場所はそれぞれの角に深く 狙います。
多少のアウト、ラケット半分ぐらいはOKとして続けます。
もしネットミスで止まった場合はボール担当⑤が間髪入れずに速攻球出しして2分になるまで継続します。
2分ずつメンバーがそれぞれポジションを満遍なく入れ替え(逆クロスも)繰り返します。
はじめはレベルの同じようなメンバーでやってみて、出来るようになったところで、上位レベルグループの②、③のどちらかに、これからレベルを上げたい人を1人だけ混ぜて慣れさせ、徐々に①も出来るようになれば良い。どんなに強いボールが来ても当てて深いところに返し続けられればOK。
普通の乱打は場所もコースも一つに限定されているので、たとえ上手く出来るようになったとしても試合で通用するとは限らないからです。
実際の試合で来るボールの方向は一定ではないし、返球の方向も変えることが多くあります。
そうです、いつもの普通の乱打練習ではコース変更が少ないのです。
そのため本番のミスはコース変更の時に起こりやすくなってしまいます。
ということでこの練習法は、普通の乱打をすればいい②③と、コース変更を強制される①を交互にやることで実戦に近いコース打ちが身に付いてくるのです。
ポジションを固定して、来るボールの方向もわかる、前衛のプレッシャーも無いのに、自らミスするようでは試合で通用しない。
また、通常試合での1ポイントは、長くても1分続くことは少ないです。
つまりいつも多めの2分間をミスなく続けられれば、実際の試合でストロークを続けることが簡単になるからです。
なぜ出来ないか自分で分析するのが可能だというところです。
もし2分間続けられない場合は、なぜ出来ないのか理由を考えます。
最初はウォーミングアップのように大ロブで続けてみる。
安定してきたところで中ロブにしてみる。
それでも続けられたらシュートボールにしてみる。
例えば、シュートボールに変えたところでミスをしたとします。
相手がシュートボールだとしても自分が中ロブならミスなく深く返球できるとすれば、ミスする確率の高いシュートボールを打ち返す必要は無いのだという考え方も選択肢に加えるのです。
今はそのレベルだということを自覚して続けていれば徐々に慣れてシュートボールも打てるようになります。
もちろんただ続ければいいわけではありません。
基本は攻めの姿勢です。
しかしシュートボールだけが攻めではないのです。
ピンチを回避するためのロブであってもしっかり深くコース打ちすることは攻めになります。
ボールを置きに行く消極的なものではなく、しっかり振り切ることは最低限必要となります。
乱打のコツとストローク安定化練習まとめ
頭の片隅に入れておきたい、乱打のコツとストロークを安定させるために覚えておくこと
- 乱打は試合の中でどのようなボールが来ても自分の意図するところに打てるようにするための練習の一つだということ
- 決して乱打が打てるようになるための練習ではないこと
- なぜ2分間続けられないか自己分析すること
- シュートボールだけが攻めではないということ
最後に、この練習でもう一つ身に付くのは冷静さです。
これにより相手のペースにハメられることなく常に主導権を握ることも可能になるはずです。
中学からはじめたソフトテニスのストロークが安定する練習方法
【この記事を読んで欲しい方】
- 中学生になって徐々に試合をする機会が増えてきた
- 思ったところにボールが打てなくてミスも多い
- どういうストローク練習をすれば安定して打てるようになるのか知りたい
- そのコーチや先生
ストローク上達のために中学生がやっておくべきことは
後衛に限らずストロークは可能な限り前へ踏み込んで打ち込むことです。
一昔前から比べて格段にスピードが上がって、オープンスタンのストロークもスタンダードになっていますが、
あえて踏み込む余裕を作る=準備を早くして時間を作ることを意識すれば、球種やコースの変更、プレーの幅も広がります。
どのよう練習方法がいいのか
球出し②はしゃがんだ状態から、練習者①が2歩ぐらいボールを追ってから打てるような距離感で、低いボールを出します。
練習者①は出されたボールを追うように、深く踏み込んでいき打球します。
前に逃げようとする球を打球するには、最後の踏み込みをいつもより増して大きくそして姿勢は低めにします。
深く曲げられた膝がインパクトと同時に立ち上がっていくことで、ボールにドライブ(順回転)をかけるように意識します。
決して擦り上げるわけではないので注意してください。
打たれたボールがベースラインに深く入り、バウンド後にググっと伸びていけばOKです。
その中でも気持ちの良いインパクトを感じた打球は、ネットを越えるときにもググっと伸びるように飛んでいくようになります。
その時の踏み込みとスイングのバランスを繰り返し練習を続けることで、安定して伸びのあるストロークが出来るようになります。
形になってきたらそのボールを返球する
思うようにストロークが出来るようになってきたらクロス側にも練習者を置き、打たれたボールを踏み込み返球する練習をします。
手出しと違い今度は前からググっと伸びてくるボールに対応しなければなりません。
そのため踏み込むための準備や懐(ふところ・スペース)を余裕をもって作るようにします。
低く伸びてくるボールにはしっかり低い姿勢になって踏み込んでいきます。
決して高い姿勢のままラケットだけ下げて縦面で打たないように注意してください。
手出しの時と同じように膝を曲げ姿勢は低くすることで、早いボールでも同じようにストローク出来るようになります。
高めのバウンドで来るボールにはオープンスタンス気味(斜め)に踏み込み、ラケットを横面にして対応しましょう。
最初からオープンスタンスで持球して打つようにすると何かと良い面もありますが、
それは一つの応用技術とし、ここではあえて足(脚)を動かすことを習得することとしています。
ソフトテニス【回り込みフォア】逆クロスにロブで流す訳
後衛の回り込みフォアの攻撃的ロブを逆クロスに流す練習です。
ロブといっても時間を作る大ロブもあれば前衛にギリギリ捕まらない攻撃的ロブもあります。
この攻撃的ロブの言い方は指導者にもよるのか地方別なのかよくわかりませんが、中ロブと言ったりシュートロブと言ったり色々あるようなので、ここでは攻撃的ロブということにします。
なぜ、回り込んで逆クロスに流す練習をするのでしょうか?
結論から言うと、どの方向にもワイドに攻撃する時間を作れるようにするためです。
通常回り込みすることによってボールが身体に近づいてくるために引っ張り方向に打ちやすくなるわけですが、逆クロスに流すことが出来る(時間を作れる)ようになれば、攻撃のバリエーションが増え相手に攻撃を読まれにくくなります。
回り込んで逆クロスに打つ練習とは
- 後衛①の打ったファーストサービスを後衛②がストレートに深いロブ
- 後衛①は逆サイドに走り回り込んで、逆クロスに攻撃的ロブ
- 前衛③は後ろに下がり短くなってしまったボールはスマッシュ
出来れば前衛を一つの練習に集中させるために手前コートには人を置かず、かわりにネットの支柱にポールを括り付けて、
高さ2.5m程に目印テープを張ることで前衛がギリギリ届くかどうかの高さを設定しておきます。
後衛にはその上をシュートボールを打つ感じでラケットを振り抜かせます。
また、練習中の待ち時間がもったいないので、
- 後衛①は終わったら後衛②の場所へ駆け足で移動
- ファースト失敗したらやり直し無しで駆け足で移動
- 後衛②も終わったら後衛①の場所へボールを拾いながら(場所的に可能なら)駆け足で移動
- ファーストサービス失敗して練習できなくても交代
- 前衛は飛んで来たボールへの対応(追いかけモーション、スマッシュ)したら交代
これは見ての通りファーストサーブが入らないと練習になりません。
しかし基本的にサーブは入って当たり前。入らないと相手後衛の練習も出来なくなります。
そもそも試合で打つファーストサービスはいつも一か八かで打っているのですか?っていうことです。
サービスの練習はある意味一番大事です。
「絶対に入るサービスを打てるように練習しましょう」
話がそれましたが、後衛はボールをコーナーにただ置きにいかずにしっかり振り抜き攻撃しているという姿勢をボールで表すようにしてください。
どんな練習でも目的を理解し意識して取り組むのを忘れないことです。
余裕があるときに打ちたいボールバリエーションは
もちろんショートクロスにシュートドライブを打ち込みます。
相手には回り込んだら流しの逆クロスのロブを打ってくるという意識を植え付けてからの決め球にするためです。
試合中にこれが決まれば、相手は再び同じ場面で迷いますので、もう自信を持って何でも打てる状態になります。
ロブがしっかり打てるようになったら、練習をしてみましょう。
大きい移動を伴う後衛ストロークが出来るようになるために
相手の打ったボールが自分のポジションと反対に打たれたときに必要なのが、大きい移動を伴うストロークです。
これは初心者から上級者まで永遠の課題ともいえる返球技術です。
試合を有利に進めるためには、走って移動しても安定したストロークが出来ようになることが重要です。
練習の方法は
- 練習者①から②の方向へ最初ロブを上げてスタートします。
- ②の方のSから練習者はスタートして②の場所へ走り込み、クロス方向の深い位置に正確にロブを打球します。
- 打球されたのを見て①の方のSからスタートした練習者は走り込み②の方向へ深くロブを打球します。
- これを次の待機者がポジションに付き、同じようにスタートして走り込み打球するのを次々続けます。
失敗しなければボールひとつで続けられますし、待ち時間もさほど必要ない効率的な練習となります。
逆クロスも同じように行います。
全力で走った時どのように身体を使って打球するのか、体力とバランスが要求される練習です。
実際の試合ではスタート判断の良し悪しが安定感を左右することもあります。
しかしその判断が必要の無い今回の練習では、主に身体の使い方と決められたところに正確に打ち続けられるかを確認します。
練習で意識することとは
これは大きく逆サイドに振ってボールを出すというのがわかっている形式練習です。
ですから試合を想定して相手が打球してからスタートするという自分に厳しくする姿勢が重要です。
打球前に急ブレーキをかけてストロークするのは筋力を必要とする場面です。
しっかり踏ん張って打てるように繰り返し練習することで、徐々に筋力も付きベースラインまでしっかりボールが飛ぶようになります。
止まらずに走り抜けながら打球すると短くなり前衛に捕まる原因にもなりますので、踏み込み足をグッと堪えるように意識しましょう。
練習に慣れてくるとリズミカルな動きになってミスも減るようになります。
慣れたらやってみたい一歩先の応用編は
相手が強くなればなるほど展開は早くなるというものです。
負けずにこちらから高い打点で攻撃するようにしましょう。
もし相手のボールがサービスライン付近に短く入るようならチャンスボールです。
その時は迷わずトップ打ちを決めてみましょう。
前衛がいるだけでグッと緊張感が増すものです。
同時に前衛はポジション移動の確認をして、もし甘く浮いて入ってきたらどのように追いかけたらよいのか確認してみましょう。
最後に、ソフトテニスの試合で勝つために一番重要なこと
ソフトテニスの試合で勝つためには、【意図ある球を打つ】事が一番重要です。
試合中に指導者が、
「なんであそこに打つんだよ〜!」
「今のプレーはなに?」
「ポジション右だろっ!」
などの怒号にも似たような声は最近聞かなくなりましたか?
保護者の耳までは届かないにしても選手達は言われていることがまだまだ多いでしょうか?
(そもそも試合中にガミガミ言わなければならないようでは練習の方法がそもそも間違っていると指導者自ら認めているようなものだが、、、)
これに対して選手達が、
「相手が○○だったのであそこに打ちました」
「仕掛ける予定でこちらにポジション取りました」
など、
ひとつひとつのプレーに対し理由を答えられれば、たとえ失点しても何も問題ではない。
改善の余地があり次につながるからです。
選手は日頃から徹底して曖昧なプレーを無くし、意図ある球を打つことがすべて。
プレーするのは選手自身だし、全てのプレーは日頃の練習の成果なのだから、指導者はそのプレーを見て楽しむ余裕を持つこと。