【本記事を読んでほしい方】
- アラミド・ケブラーの特徴
- アラミドクロスのキレイな切り方を知りたい
- 使用している道具を知りたい
今回はアラミドクロスをキレイに簡単に切る方法をご紹介します。
専用と言われるハサミでも上手くカットしにくい材料ですが、カッターを使用して切る方法を詳しく解説します。
アラミドクロスのカットはオルファのカッターで簡単に切れる
アラミド繊維の特徴
アラミドクロスとはアラミド繊維(糸)を織って作られたシート状のものを言います。
そのアラミド繊維の特徴は
鋼材と比較し、重量は約5分の1、引張強度は約7倍です。軽量のため施工に重機が不要で、狭い作業空間での施工も可能です。
錆びず、耐薬品性・耐水性・耐熱性に優れています。塩害を受けるコンクリート構造物、温泉環境などにも使われています。
衝撃吸収性に優れ、壁高欄やロックシェッドの補強などに用いられています。
電気を通さず、磁化しないので、電流や磁界の影響を受ける構造物に採用されています。
電波を透過するので電波の反射による悪影響を避けることができます。
このようにアラミド繊維は、多くの優れた特徴をもち、タイヤの補強材、光ケーブルの補強材、プリント基板、防弾チョッキなどと共に、建設分野でも幅広く用いられています。
よく聞くケブラー(Kevlar)もアラミドのこと?
「アラミド」という語は、「ポリアミド(aromatic polyamide)」という語を短くしたものです。
ポリアミドは、1960年代前半に、メタ系アラミド繊維として初めて商業的に応用され、1960年代および1970年代にはパラ系アラミド繊維が開発されました。
アラミド繊維は、1960年代に登場したスーパー繊維で、3大合成繊維(ポリエステル・アクリル・ナイロン)の一つナイロンと同じポリアミド(アミド結合によってできたポリマー)です。
しかし、ナイロンの脂肪族ポリアミドとは異なり、アラミド繊維の化学構造は芳香族ポリアミドです。
そこで、米連邦通商委員会(FTC)が、1974年にナイロンと区別してアラミド(aramid)という一般名を与え、1977年に国際標準機構(ISO)も人造繊維の分類名称としています。
同様のものを指す名称のケブラー(Kevlar)は、米国のデュポン社の登録商標です。
アラミド繊維・クロスをキレイに切るコツ
アラミド繊維をカットする場合にはハサミで切ることが多いですが、普段使用している文具などのハサミでは全く歯が立ちません。
アラミド専用の硬質でギザ刃のものを使用します。
今まで様々なハサミを使用してきました。
特にドイツ製のものが切れ味が良かったです。
釣り用などのライン(糸)は国産のハサミなどでも切れますが、
クロス(シート状に編んであるもの)を切る場合には、
特によく切れるものでないと切り口がほつれた感じになり仕上がりが美しくありません。
クロスを切るハサミでいちばんのお気に入りはドイツ製のこちらのハサミ。
GINGHER/G-NS-2 GERMANY
現在も購入可能(3,500円ぐらい)なようですが、あるロットからドイツ製ではなくなり、切れ味が非常に悪くなりました。
購入の際は注意が必要です。
そんなこともあり現在アラミドクロスをカットする場合はほとんどカッターで行なっております。
使用するのは定番のオルファのものですが、刃はブラック(黒刃)です。
キレイなカッターマットを使用することでスイスイ切れます。
動画を参考にどうぞ。
最後に
今回はアラミドクロスはオルファの黒刃を使えば簡単に切れるということを紹介させていただきました。
いかがでしょうか、クロスの目もずれることなく綺麗に簡単に切ることができますね。
これを参考に是非お試しください。